ひらめきのパターン

発想の切り口を増やそう!

ひらめきにパターンはあるか?

ひらめきとは

ひらめきとは何でしょうか?

ひらめきとは、「すばらしいアイデアなどが瞬間的に思い浮かぶこと」です。

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ひらめき

では、ひらめきは、どのような時に(状態で)生じるのでしょうか?

一般的には、ひらめきは、次のような時に生じやすいと言われています。

  • リラックスしている時
  • 何か(ヒントになるもの)を見た
  • 何か(ヒントになること)を聞いた

このような時に「ひらめきが生じる」、つまり「すばらしいアイデアなどが瞬間的に思い浮かぶ」ことがあると言われています。

しかしそのためには、次のような条件が必要です。

  • (解決したい)課題について、常に考えている(考えていた)

そのことについて「常に考えている/考えていた」といった事前の準備が必要です。その事前の準備がある場合にだけ、リラックスした時や、ヒントになるものを見た時、またヒントになることを聞いた時に、ひらめきが生じることがあると思います。

そのため、「何も考えていない/考えていなかった」状態で、いくらリラックスしても、ひらめきが生じることは、ほとんどないと言えます。

ひらめきにパターンはあるか?

 ひらめきにパターンなどあるのでしょうか?

普通、ひらめきのパターンというと、「人(の頭脳)が、ひらめく時(状態)のパターン」をイメージされるかも知れません。

例えば、「あることについて、常に一生懸命に考えていて、リラックスした時にひらめく」といった「ひらめき方のパターン」をイメージされるかも知れません。

このような、ひらめき方のパターン以外にも、別の種類のパターンがあります。それは、人の「ものの見方考え方」のパターンです。

例えば、「携帯電話(ガラケー)をコンパクトにしたい」という課題に対しては、「画面部と操作部に分けて、折りたたみ可能とする」ことで、コンパクトになりました。

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折りたためる携帯電話

この場合は、「分ける(部分に分ける)」というパターンを使っています。大きな塊(かたまり)のままでは使いにくいモノを、分けてみようという考え方です。

このブログでの「ひらめきのパターン」とは、このような「課題を解決する際の、ものの見方考え方」をパターン化したものです。(※「TRIZの発明原理」がベースになっています。参考文献(1)(2)の「発明原理」を参考にしました。)*1

発明原理は全部で40あります。(発明原理について詳しくは、次の記事をご覧ください。)

k-contents.hatenablog.com


その1番目は、「発明原理1分割」です。
ひらめきのパターンでは、それを図のように簡単な言葉で表現します。

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ひらめきのパターン

さらに上のようなイメージ図を付けてわかりやすくします。

「直感的な理解」を助ける事例イラスト

また、パターンに合わせた事例イラスト(カラー)も用意します。そのイラストが直感的な理解を助けてくれると思います。

下の図は、「部分に分けよう!」の事例イラストです。

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事例イラスト

様々なひらめきのパターン

本ブログ(ひらめきのパターン)では、上記の形で、様々なひらめきのパターンをご紹介していきたいと思います。

ひらめきのパターンが、発想の切り口を増やすための良いツールとなり、(アイデア発想での)ひらめきを生むことの助けになりましたら幸いです。

*1:

【参考文献】

(1)Darrell Mann『TRIZ 実践と効用(1) 体系的技術革新』中川 徹 監訳、株式会社 創造開発イニシアチブ、2004年
(2)青戸けい『アイデア発想に役立つ「発明原理コレクション」オールカラーのイラストで分かる!』キンドル本、2018年