ひらめきのパターン

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TRIZの発明原理

 

TRIZとは

TRIZとは、日本語でいうと「発明問題を解決する理論」となります。つまり「様々な問題解決するための理論」のことです。

ロシアでつくられた(開発された)理論です。「発明問題を解決する理論」をロシア語で書くと、
Теория(理論)
Решения(解決する)
Изобретательских(発明的)
Задач(問題)
となるそうです。(参考文献(1)より)*1

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TRIZ

 それぞれの頭文字ТРИЗを英語で表記するとTRIZとなります。それで日本や欧米では、TRIZ(トリーズ)と呼ばれています。

ちなみに上記のロシア語を日本語的に読むと「テオ-リヤ・リシェ-ニヤ・イゾブレタ-テルスキフ・ザダーチ」となるそうです。(参考文献(2)より)*2

 TRIZは、旧ソビエト連邦で、ゲンリックアルトシューラーにより、1940年代に創始されたと言われています。

現代においても、彼の後継者と言われるような方々を中心に、研究・開発が進んでいる(TRIZ流にいうと進化している)理論です。従って、非常に多くの工数(作業に必要な人数と時間)を費やして作り上げられた理論でもあります。

それほどの工数をかけて何をしたかというと、世界中の特許を分析し、工学・科学・数学などにおける優れた解決策を分類・整理したと言われています。

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世界中の文献を調査

それらの研究の結果、「理想性矛盾システム機能と属性空間と時間」などの優れた「モノの見方考え方」が生み出されました。(参考文献(2)より)

発明原理とは

発明原理とは、「様々な問題解決パターンを整理し、まとめたもの」です。

ゲンリック・アルトシューラ―により開発されました。彼を中心とした研究チームが、世界中の特許を調査した結果、問題の解決方法には、いくつかのパターンがあることを発見しました。

その各パターンに名称をつけ、整理したものが発明原理です。全部で40のパターンがあり、40の発明原理と呼ばれています。(参考文献(1)~(4)より)*3

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40の発明原理

 先人の知恵を集めた発明原理

発明原理は「先人が様々な問題を解決してきた知恵」を集めたものと言えます。

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先人の知恵を集めた発明原理

ちなみに自著『発明原理コレクション』(Kindle本)では、発明原理を簡単な表現にしたり、カラーイラスト事例を多く使用して分かりやすく解説しています。(参考文献(5))*4

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発明原理コレクション

宜しければ、ご参考にしてください。

*1:参考文献(1):ゲンリック・アルトシューラー 『超発明術TRIZ シリーズ1 入門編「原理と概念に見る全体像」』遠藤 敬一、高田 孝夫 訳、日経BP社、1997年

*2:参考文献(2):Darrell Mann 『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』中川 徹 監訳、株式会社創造開発イニシアチブ、2004年

*3:参考文献(3):Darrell Mann, Simon Dewulf, Boris Zlotin, Alla Zusman 『TRIZ 実践と効用 (2) 新版矛盾マトリックス(Matrix2003)(技術一般用)』 中川 徹 訳、株式会社 創造開発イニシアチブ、2005年
参考文献(4):Yuri Salamatov 『超発明術TRIZ シリーズ5 思想編「創造的問題解決の極意』 三菱総合研究所 知識創造研究チーム 訳、日経BP社、2000年

*4:参考文献(5):青戸けい『アイデア発想に役立つ「発明原理コレクション」オールカラーのイラストで分かる!』キンドル本、2018年