ニーズとひらめき【04】非対称にしよう!
今回は「ひらめきのパターン【04】非対称にしよう!」です。
このパターンがあてはまるニーズ(解決したい課題)もご紹介します。
「【04】非対称にしよう!」は、あるモノが対称(な形)である場合は、それを非対称(な形)にしてみようという考え方です。
ベースの発明原理は「発明原理4非対称」です。
図1に【04】のイメージ図を示します。このイメージ図は、対称な形を、非対称な形に変える様子を示しています。
【04】非対称にしよう!には、次の2つのサブパターンがあります。
- [04a]非対称にしよう!
- [04b]非対称の度合いを増やそう!
2つのサブパターンを、あてはまるニーズ(解決したい課題)と事例イラストを用いて説明します。
あてはまるニーズ(解決したい課題)
表1は、サブパターンと、それがあてはまるニーズ(解決したい課題)の一覧表です。
※ニーズ(解決したい課題)は代表的なものを示しています。それぞれのサブパターンには、あてはまる別のニーズもありますが、簡単にするため、1つのニーズに絞っています。
[04a]非対称にしよう!
サブパターン[04a]は「非対称にしよう!」です。対称なモノを、非対称にしてみようという考え方です。
あてはまるニーズ(解決したい課題)には「装置などを使いやすく(自然な動作で使えるように)したい」があります。
例えば図2のように、パソコンのマウスには左右非対称の形のものがあります。
左右非対称にすることで、手や指に合う形にできます。操作しやすい、持ちやすいなどのメリットが得られます。
[04b]非対称の度合いを増やそう!
サブパターン[04b]は「非対称の度合いを増やそう!」です。既に非対称なモノであれば、さらに非対称の度合いを増やしてみようという考え方です。
あてはまるニーズ(解決したい課題)には「既に非対称なモノをさらに使いやすくしたい」があります。
例えば図3のように、自動車のメーターパネルには、次のようなレイアウトのものがあります。
- (1) 中央に大きなメーター
- (2) 右側にやや大きなメーター
- (3) 左側に小さなメーター
メーターを見る頻度に合わせて、次のようにレイアウトすることで、全体として見やすくなります。
- 一番よく見るメーター→ (1) に配置
- 次によく見るメーター→ (2) に配置
- たまに見るメーター→ (3) に配置
メーターの「サイズ(大きさ)」や「レイアウトの位置」といった「非対称の度合い」を調整することで、見やすいパネルにすることができます。
既に非対称なモノを、さらに使いやすくしたいという場合は、非対称の度合いを増やすことでさらに使いやすくできないかを考えてみましょう。
ニーズとひらめき【04】非対称にしよう!は以上です。
次回は【05】組み合わせよう!です。
「あるモノ」と「別のモノ」を組み合わせてみようという考え方をご紹介します。