ひらめきのパターン

発想の切り口を増やそう!

ニーズとひらめき【05】組み合わせよう!

f:id:K_Contents:20191107170820j:plain

図1.ひらめきのパターン【05】組み合わせよう!

新しいものをつくり出したり、考え出したりする方法として、「何かと何かを組み合わせる」ことは、とても効果的だと言われています。

組み合わせ方には、様々な方法があります。また組み合わせる対象なになにを組み合わせるか)も様々です。

図1は、「AにBを組み合わせる(A→A+B)」イメージ図ですが、AやBには次のように様々なものが当てはまります。

  • (1)「A(モノ)+B(モノ)」
  • (2)「 A(モノ)+B(機能)」
  • (3) 「A(機能)+B(機能)」

一般的に「組み合わせ」というと、 (1) のように「モノ+モノ」がイメージされることが多いと思います。(2)「モノ+機能」や (3)「機能+機能」のように、組み合わせる対象モノだけから機能(といったモノ以外のもの)にまで広げて考えてみましょう。

イデアの範囲を広げたり、アイデアのレベルを向上させることにつながると思います。

今回は「ひらめきのパターン【05】組み合わせよう!」です。

このパターンがあてはまるニーズ(解決したい課題)もご紹介します。

「【05】組み合わせよう!」は、「あるモノ」と「別のモノ」を組み合わせてみようという考え方です。

ベースの発明原理は「発明原理5組合せ」です。

図1のイメージ図は、あるモノ(A)と別のモノ(B)を組み合わせる様子を示しています。

【05】組み合わせよう!には、次の2つのサブパターンがあります。

  • [05a]組み合わせよう!
  • [05b]同時に作動させよう!

2つのサブパターンを、あてはまるニーズ(解決したい課題)と事例イラストを用いて説明します。

あてはまるニーズ(解決したい課題)

表1は、サブパターンと、それがあてはまるニーズ(解決したい課題)の一覧表です。

f:id:K_Contents:20191107171104j:plain

表1.サブパターンとニーズ

ニーズ(解決したい課題)は代表的なものを示しています。それぞれのサブパターンには、あてはまる別のニーズもありますが、簡単にするため、1つのニーズに絞っています。

[05a]組み合わせよう!

サブパターン[05a]は「組み合わせよう!」です。モノ機能組み合わせてみようという考え方です。

あてはまるニーズ(解決したい課題)には「製品などの付加価値をより高めたい」があります。

事例を紹介します。図2のように、洗濯乾燥機では「洗濯する機能」と「乾燥する機能」という2つの機能が組み合わされています。洗濯物が、洗濯後にそのまま(自動で)乾燥されるので、とても便利ですね。

f:id:K_Contents:20191107171228j:plain

図2.洗濯乾燥機

[05b]同時に作動させよう!

サブパターン[05b]は「同時に作動させよう!」です。[05a]の「組み合わせよう!」では、(時間的なことは考えないで)組合せることだけを考えました。[05b]では、(時間的なことまで考えて)同時に作動させることを考えます。このように発展させて考えることで、製品などの付加価値をより高めるアイデアにつなげることができます。

あてはまるニーズ(解決したい課題)には([05a]と同じく)「製品などの付加価値をより高めたい」があります。

事例を紹介します。図3のように、加湿空気清浄機では「加湿する機能」と「空気を清浄する機能」の2つの機能を同時に行います。

f:id:K_Contents:20191107171341j:plain

図3.加湿空気清浄機

ニーズとひらめき【05】組み合わせよう!は以上です。モノや機能を組み合わせたり、時間的に同時に作動させることを考えました。

今回の【05】では、2つを組み合わせることを考えましたが、次回の【06】では、組み合わせの種類増やすことを考えます。