ニーズとひらめき【06】複数の機能を行えるようにしよう!
前回の【05】組み合わせよう!では、2つを組み合わせることを考えました。今回は、組み合わせの数や種類を増やすことを考えます。
今回の「ひらめきのパターン」は、【06】複数の機能を行えるようにしよう!です。
このパターンがあてはまるニーズ(解決したい課題)もご紹介します。
「【06】複数の機能を行えるようにしよう!」は、1つのモノで、複数の機能を行えるようにしよう、または、組合せの数や種類を増やそうという考え方です。
ベースの発明原理は「発明原理6汎用性」です。
図1のイメージ図は、「1枚の表示盤」で「様々な数値が表記」できる様子を表しています。
【06】複数の機能を行えるようにしよう!のサブパターンは、次の1つです。
- [06a]複数の機能を行えるようにしよう!
(ここでは、メインパターンとサブパターンは同じ内容になっています)
このサブパターンを、あてはまるニーズ(解決したい課題)と事例イラストを用いて説明します。
あてはまるニーズ(解決したい課題)
表1は、サブパターンと、それがあてはまるニーズ(解決したい課題)の表です。
※ニーズ(解決したい課題)は代表的なものを示しています。それぞれのサブパターンには、あてはまる別のニーズもありますが、簡単にするため、1つのニーズに絞っています。
[06a]複数の機能を行えるようにしよう!
サブパターン[06a]は「複数の機能を行えるようにしよう!」です。
あてはまるニーズ(解決したい課題)には「コンパクトにしたい」があります。
事例を紹介します。図2のように、スマートフォンには、次のような様々な機能があります。
「電話する/メールを送受信する/写真を撮る/その他 …」
様々の機能がコンパクトにまとめられているので、スマートフォンが1台あれば、多くの事ができます。「スマートフォンがあればOK」とよく言われますが、生活には欠かせない存在になっていますね。
【06】複数の機能を行えるようにしよう!は以上です。
今回は、1つのモノが「複数の機能を行える」ようにすること(または、組合せの数や種類を増やすこと)を考えました。スマートフォン以外にも、多くの商品(製品やサービス)でこのパターンが使われていると思います。
次回は、複数のモノを「入れ子の構造」にすることを考えます。